慶応大の黒田忠広教授らは、スマホの心臓部となるCPU(中央演算処理装置)とメモリー間を無線で接続する技術を開発した。電気信号を流した際に生じる電場と磁場の力を利用し、離れた2つの間でデータをやり取りする。メモリーを動かす電圧が必要最小限で済むようになり、省電力が実現できる。データ処理に有線を利用する従来方式に比べて90%減らせることを確認した。
スマホの消費電力の約1割がこうしたデータ処理に使われている。新技術が実現すれば、スマホ全体の消費電力を10%程度削減できるとみる。また、従来技術と比較してデータ処理速度も3倍以上になる。企業と組んで早期の実用化を目指す。
富士通はスマホに搭載する小型の増幅器を開発した。利用状況によって電圧を最適に管理する技術を取り入れ、従来の増幅器に比べ消費電力を30%減らせた。
増幅器は音声やデータをのせた電波の出力を強くし、基地局まで電波を届かせるために欠かせない半導体部品。スマホの中で増幅器が占める消費電力は約1割になる。